習慣性肩関節脱臼

 桜満開、春の清清しい朝です。

 病院前の桜並木と先日開通した泉橋です。

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 昨日は習慣性肩関節脱臼の手術がありました。

 40代男性、昨年転倒し肩関節前方脱臼にて来院。その後2回の脱臼がありました。

 肩関節脱臼は神経や血管を圧迫するのでなるべく早く整復する必要があります。まあ、本人も痛いですし・・・整復にはコッヘル法やヒポクラテス法などありますが、無理やり整復しようとすると周囲の骨などがキズつくので医療機関にて整復してもらう事が重要です。

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 同部位の脱臼が2回以上起こったものに習慣性脱臼の病名が付き、手術適応になります。もちろん筋肉トレーニングなど保存的療法もあります。今は引退されましたが、横綱「ウルフ」は習慣性肩関節脱臼の予防のため筋肉トレーニングをして筋肉モリモリだったと聞いています。しかし簡単な動作で脱臼する場合、さらに簡単に脱臼を整復できる場合、若い患者さんの場合は積極的に手術します。

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 150以上の手術式がある習慣性肩関節脱臼手術の中でも有名なBristow法を選びました。筋肉を付けたまま骨を切離し、その骨を別の場所にスクリューで固定します。切離した骨は1.5cm×0.8cm×0.5cm、スクリューは径4mm、長さ34mm、移植移行部は肩甲骨、体表から深い場所での操作でした。

 もう、脱臼しないと思います。。。

 

 HS-BBPのDVDをみて勉強しました。

 DVD自体は正味30分、医療者からするとそんなに新しい内容ではありません。しかし、一般の方が容易に扱っている感染源の処理を見直すには、いい教材だと思いました。公衆の手洗い場での事、出血後の血液に対する対処、なによりもシナリオが豊富でイメージが湧きやすいと感じました。

 

 今晩は足羽山で花見です。

 新入社員の歓迎会も兼ねています。

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 行きはタクシーに乗っていけばいいとして、、、帰りはどうしよう・・・

 

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