脳卒中 日本医療教授システム学会の趣旨
脳卒中を発症する患者は年間 33 万人。
死亡者は 13 万人で、日本の死因では癌、心臓病についで多い疾患です。
脳卒中には、
(1)脳梗塞・・・血の小さな塊(血栓)が脳の血管に詰まる
(2)くも膜下出血・・・動脈にできたこぶが破れて、くも膜下に流れ込む
(3)脳出血・・・脳内の細かい血管が出血する
3 つに分類されます。
くも膜下・脳出血は破れた血管をクリップしたりコイルを詰めたり、血塊を取り除く手術が必要です。
脳梗塞では、血を固まりにくくする薬物治療、発症して 3 時間以内の患者では血栓を溶かして血液の流れを回復させる血栓溶解療法(t-PA)を行ないます。
そのため病院では脳梗塞が疑われる患者を早く受け入れる必要があります。
「愛する人を救うために-脳卒中になったとき」 がなによりも大切という事です。
http://www.youtube.com/watch?v=obtfvg9oeWY
救急隊との連携体制も重要です。
この対策が日本救急学会 脳卒中病院前救護 (PSLS : Prehospital Stroke Life Support)。
病院では脳梗塞が疑われる患者を受け入れたあと手早く検査、診断できる体制を整える必要があります。
この対策が日本救急学会 脳卒中初期診療 (ISLS : Immediate Stroke Life Support)。
一連の流れを日本医療教授システム学会(JSISH)は作り出そうとしています。
BLS は基礎的スキル、KIDUKI と ICLS は入門編、ACLS は病院内必須スキル。
さらに分野別では内科的に JALS 、小児に PALS/PEARS 、脳血管疾患に ISLS/PSLS 。
多種コースがあり混乱しますが、位置づけが分かれば納得ですよね・・・
FISH では全てのコースを受講生が選んで受講できるシステム作りを目指しています。
発展途上の段階ですが・・・(^^)/