AEDテント:救助者と要救助者とを守る

 AEDの講習会、とくに一般向けのボランティア講習の際に強調していることがあります。

1,
 AED使用の際は服を脱がすので、とくに要救助者が女性の場合は周囲の目(野次馬)に気をつけてあげてください。周囲の方々にバリケートを作ってもらってください。

2,
 最近は緊急事態を携帯電話で写真撮影するという非常識な野次馬が増えてきています。それが救助者の心的外傷(トラウマ)になることもあります。やはりバリケートを張って、無神経な野次馬を排除してください。

 でも、なかなか難しいんですね。で、お勧めなのが簡単設置のテント。日本光電から発売されているのを見かけたのですが、最近チェックしなおしたところ、フクダ電子からも発売されていました。

 

 目立から救急隊にも気付いてもらいやすいし、周囲の目はかなりブロックできます。

 このようなテント、実は夏のアウトドアグッズにもあるんですよ。ポップアップテントとか、ポップアップサンシェードとか呼ばれています。縦長で着替えに使うタイプや、横長で上記のテントと同じような形などがあります。

 救命テントとレジャーテントの大きな違いは床面だと思います。フクダ電子の画像ではよく分かりませんが、日本光電のテントには床面がありません。袋から出すとポンッと広がり、倒れている要救助者の上からすっぽりとかぶせればよい訳です。便利ですね。

 レジャー用ポップアップテントの床面を切り取れば、同じように使えますね。その方が安上がりかも。

 AED本体や救命処置法が普及しつつある今、そろそろ違った角度からの「手助け」を普及させる時期かもしれませんね。

ACLS

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