青色照明の効果

  踏切の照明を青色にしたところ、飛び込み自殺が減ったそうです。そんなネットニュースがありましたが、根拠が記載されていませんでした。「青を選んだ理由は何?」
 
 ネットで検索すると、結構ヒットしました。青色照明には副交感神経に作用して鎮静作用をもたらすそうです。そのため、街路灯に利用すれば防犯効果が高まり、踏切の照明に利用すれば、衝動的な飛び込み自殺を減らせるとか。
 
 ネットの記載というのは根拠が定かではありません。誰かが適当に記載したものがコピーのコピーでどんどん増えて、それが正しい事であるかのような雰囲気を作る事があります。
 
 ですからネットの情報を鵜呑みにするのは危険なのですが、この件は照明学会、その他から報告が上がっていて、事実のようです。すごいですね。
 
 自殺をする人は「この世から逃げる」訳ですが、残された人達は大変です。「鉄道会社から巨額の賠償請求が来る」という噂をよく耳にしますが、「そんな事はなかったという実例」は、身近に何件か知っています。
 
 でも周囲の心理的なダメージや、職場の何とも言えない雰囲気。調査が入れば余計な仕事が増えて正規の業務が滞り、特に何もなくても見えない負の雨雲が漂うかのごとく雰囲気で仕事の効率は落ち。。。かなりの社会的損失です。遺族はもっと悲惨だろうなぁ。
 
 青色照明で防ぐ以前に、すべき事があるとは思いますが、まぁよい方向に進むと良いですね。
 


 
「青い光の奇跡」駅や踏切での飛び込み自殺激減
 
 青い光の沈静効果で飛び込み自殺を減らそうと、JR水戸支社は新年度、管内25か所の駅のホームや踏切に設置している発光ダイオード(LED)の「青色照明」を54か所に倍増する。
 すでに設置された場所では、飛び込み自殺が発生していないことを受け、自殺対策を強化するのが狙い。
 毎日2000人以上が利用する水戸市の内原駅では2009年、駅舎のすぐ東側の踏切に青色照明が取り付けられた。日が暮れると、踏切周辺が2基の照明灯で青々と照らされる。近くで新聞販売店を営む女性(65)は「以前はよく自殺があったけど、最近は全く聞かなくなった」と話す。
 青色照明はJR西日本が06年12月に導入し、11年3月末までに管内の踏切など94か所に設置した。
 この94か所について設置の前後で比較すると、自殺件数はおおむね半数以下に減少したという。JR東日本では、09年2月に高崎線の3駅に設置されたのが始まり。水戸支社では、まず09年1月、自殺が目立った佐貫―牛久駅間と神立―高浜駅間、内原駅近くの踏切3か所に試験的に設置。
 その後、11年12月までに13駅、12踏切の計25か所に増やし、飛び込み自殺が起きやすい夜間に点灯するようにした。
 同支社によると、管内の人身事故は、09年が21件、10年が20件、11年が16件だった。このうち茨城県警が自殺と断定したのは、それぞれ9、14、8件だが、青色照明を設置してある駅や踏切で、自殺は1件も起きていないという。
 この結果を受け、来年度は佐貫や日立、勝田など乗車人数が1日2000人を超える16駅と、取手―藤代駅間など過去10年間に自殺があった13踏切の計29か所に青色照明を新設することにした。同支社は「効果を検証するのはしばらく先になると思うが、少しでも悲惨な事故を減らせればいい」としている。

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