PFC-FD(血小板由来成分濃縮物)再生医療

血小板は血管が損傷したとき損傷した場所に集まって止血をする働きがあります。その際、大量の成長因子を放出します。成長因子には組織修復のプロセスを開始させる働きがあります。この血小板が放出する成長因子を使って、治りにくい組織の修復を促す方法がPFC-FD療法になります。

PFC-FDとはPRP(多血小板血漿)を活性化、無細胞化、濃縮したものをフリーズドライしたものです。運動器の痛みは組織のダメージが修復されないために起こります。自分のPFC-FDを用いて自己修復力を促す治療法です。

関節、筋肉、腱、靭帯、骨など運動器の痛みに対し使用できます。どの年齢の方にも受けていただけますが、感染症検査が陰性(HIV、HBV、HCV、梅毒、HTLV-1)の方に限ります。また敗血症や悪性腫瘍、腎機能異常、ヘモグロビン値10/dl以下、血小板数10万/μL以下の方には推奨されていません。

2021年11月、全日本選手権福井県代表になるための決勝戦でアキレス腱断裂した32歳男性です。アキレス腱縫合術を行い、すでに剣道に復帰されています。しかし踏み込み時の違和感と恐怖がありシーズンオフにPFC-FD療法を希望されました。

まずCellSourceにオンラインでオーダーを出します。

CellSourceから採血キットが郵送されます。

採血キットの中にはアルコール綿やテープ、翼状針、5本のスピッツ、それを入れるジップロック

さらに保温パックと着払いのゆうパック伝票も入っています。至れり尽くせりです。

CellSourceにゆうパックする血液を採取しました。

全部で49cc採取させていただきました。

フリーズドライしたPFC-FDが届くのは3週間後です。

 

追記

宅急便で届いたPFC-FDを溶解し、エコーガイド下でアキレス腱の腱鞘であるパラてノンに注入しました。

10日後の感想は、『滑らかに腱が動きような気がする、、、』おぉ〜いい感じ!