下腿三頭筋筋腱移行部の部分断裂 PFC-FD療法

ヤマト運輸宅急便が届きました。

CellSourceからフリーズドライしたPFC-FD 2バイヤルです。

蒸留水3ccずつ入れ、6ccにして1回で注入します。

PFC-FD 1バイヤル3ccを注入し、後日もう1バイヤル使用するパターンもありです。

下腿後面の筋肉は、膝後面から踵まで1本で繋がっていますが、違う組織で成りたっています。

まず踵骨のアキレス腱付着部から、アキレス腱になり、筋腱筋膜になり、筋肉になり腓腹筋内側頭と外側頭に分かれ大腿骨後面にそれぞれ付着します。

案外、この下腿三頭筋筋腱移行部内側の部分断裂が多くみられます。

 

アキレス腱断裂は手術することができる場所です。

しかし下腿三頭筋筋腱移行部は相手が腓腹筋なため、縫合糸を引っ張り寄せ合わすことができず手術ができません。

私はいままで数十例経験しましたが手術をしたのは1例のみです。

尖足位で膝軽度屈曲、足先から大腿中央までギプス固定3Wがスタンダードな治療法です。

 

犬の散歩開始3歩目で受傷した50代男性、右下腿後面の痛み、片足ケンケンで来院されました。

エコーで血腫を認め、筋の連続性途絶を確認しました。

手術しにくいこと、長期のギプス固定が必要なことに追加しPFC-FDの説明も行いました。

ギプス固定とPFC-FDの併用両方を希望され、PFC-FD 6ccの注入を行いました。

早く治るといいですね、、、