テレビ番組は信用出来ない:危険生物
AHAのファーストエイドコース(FA)では,病気や怪我の応急処置を学びます.どのように様子を見るのか?どのような状態なら病院を受診すべきなのか?病院に行ったり救急隊を待つ間,何をすべきなのか?を学びます.
で,蛇やハチ,ダニなどに関するトピックも含まれています.インストラクターとしてはある程度の知識を持っている訳ですが,昨夜,テレビを見て愕然としました.“遭遇したくない,危険生物トップ10”とか何とか,夜8時頃にやってました.初めて知る有害生物など紹介されていて“お〜〜”とか感心しながら見ていたのですが,ハチが紹介された時,この番組は全く信用出来無いなぁと急に冷めてしまいました.
オオスズメバチ,キイロスズメバチに関して紹介されていたのですが,まるで彼らが超危険分子,見つけたら殺られる前に殺れ!みたいな雰囲気でした.確かに刺されたら命に関わる事がありますが,うまくつきあえば,同じ地球上に住む仲間ですよ.彼らにしてみれば人間の方が最悪の存在.環境を破壊し,彼らの住処を奪う,殺戮兵器ですよ.
僕自身は幼少時から庭先,玄関先にミツバチのハチ箱があり,軒下にはアシナガバチの巣,畑の木や蔵の軒下にはキイロスズメバチの巣がある環境で育ちました.被害ゼロ!今では,キイロスズメバチの巣は,自分達で撤去してガラス箱に保管してあります.30センチ級と60センチ級!必要以上に怖がる事はありません.こういうテレビ番組やインターネットなどの情報を鵜呑みにせずに,正しい知識を身につけてください.
ちなみにFAコースを開催すると,“え?それをしてはダメなの?そうするようにと習ってきたんだけど...”というコメントが毎回みられます.そう.ガイドラインが変わると,過去の常識は現在の非常識.新しい知識を身につけましょう!