ファーストエイド
世間は心肺蘇生法のガイドライン変更で話題が盛り上がり、そろそろ落ち着きはじめた頃でしょうか。ABCがCAB(キャブと読みます)になったということですが、そろそろファーストエイドにも目を向ける時期かなと。
ファーストエイドのガイドライン変更については、心肺蘇生法と同様、比較表がでています。
http://static.heart.org/eccguidelines/pdf/ucm_317320.pdf
そしてこちらは、ガイドライン2010のファーストエイドの項目。
http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/122/18_suppl_3/S934
ファーストエイドって、大事なんですよ。以前、知り合いのファカルティが開催する午前中HCP、午後FAの1日コースに見学に行きました。午前中にCPRの手順を完璧に出来た受講生が、午後になって倒れている人を発見!意識は不鮮明。呼吸状態は正常範囲内。さてどうする?固まりました。
AHAの心肺蘇生法のコースであるBLS-HCPだけを受講していると、心肺停止状態からスタートしているので、その手前の状態では、どうすればいいか分からなくなってしまうんですね。テキストには軽く記載があるのですが、目を通していない事がほとんどです。
MFA(メディックファーストエイド)のコースはそれを順番に指導していきます。分かりやすいですよ。ベーシックMFAコースは、AHAでいうハートセイバーFirstAid with CPR and AED コースのような、医療資格ではなく一般市民向けの要素が強いと思います。
AHAのHCP受講済みの方にベーシックMFAを受講して頂いたとき、「ようやく謎が解けました」という感想を頂いた事があります。
AEDを含めた心肺蘇生法のコースが急速に広まりつつある今、そろそろファーストエイドについても周知をはじめる時期だと思いました。AHAのファーストエイドコースも日本語化される予定だし、だんだんと良い方向に向かいはじめましたね。