子どものアナフィラキシー

アナフィラキシーは、特に短時間のうちに重篤な状態になり、緊急の対応を要するアレルギー疾患です。
症状はさまざまですが、唇の浮腫、吐き気、嘔吐、腹痛、じんま疹、咳込みなど。
ひどくなると呼吸困難や意識障害、ショックを起すこともあります。
ショックなど重症のアナフィラキシーの治療にはアドレナリンをできるだけ早く投与することが必要で、エピペンはこのアドレナリンを自己注射するための製剤です。
アナフィラキシーを起す危険性が高い人に、万が一に備え、事前に医師が処方します。

 

子どもではアナフィラキシーの原因のほとんどは食べ物です。
除去食中の子が、兄弟のお菓子をなめて、
そばアレルギーと知らずにそばを食べて、
エビアレルギーの子が乾燥エビ入りのカップめんを食べて、
友達と回しのみしたジュースのストローにアレルギー源がついていて、、、
学校給食を食べてアナフィラキシーを起した例を耳にすることもあります。

 

昨年の春に文部科学省から

 「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」 が出されました。
さまざまなアレルギー疾患の児童生徒に対する取り組みについてまとめたものです。
その中で、学校(幼稚園、小中学校、高校、大学等)でのエピペンの使用について、
アナフィラキシーの救命の現場に居合わせた教職員が、エピペンを自ら注射できることができない児童生徒に代わって注射することは、医師法違反にならず、刑事・民事の責任も問われないことが明記されました。
エピペンを処方されている子がいる場合、ひとりひとりの状況に応じて対応されることと思いますが、事前にアナフィラキシーのこと、エピペンの使用法等を知っておくことは、有用だと思います。

 

FA(First Aid)コースでは、アナフィラキシー・エピペンの使用法についても講習します。
ぜひ、知っておいてください。
次回のFAコースは4月19日(日)9時〜12時を予定しています。

子どものアナフィラキシー” に対して2件のコメントがあります。

  1. dreamcat より:

    こんにちは。エピペンの使い方は非常に簡単なものでしたね。
    エピペンの使い方はぜひ学校の先生は知っていてほしいです。
    というより先生方は『エピペン』のことはご存知なのでしょうか?

    アレルギーについては最近スーパーに行っても表示されていますね。
    私はアレルギー性鼻炎でした。なぜか今はありません。
    学校行くにも片手にティシュをもって行ってましたね。授業中でもビービーうるさかったと思います。勉強にも集中できない・・・・あっ。もともと集中できませんでした^^;

  2. chaka より:

    dreamcatさん
    こんにちは。コメントありがとうございます。
    エピペンの使い方、注意点はありますが、やってみたら簡単ですよね。
    アレルギーを持った子が年々増えているように思います。
    おっしゃるとおり、最近はえび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生など
    重症のアレルギーを起しやすい原料は表示されていますね。
    エピペンを処方されている子は少ないと思いますが、万が一の時の命綱。
    学校の先生方はもちろん、たくさんの人に知ってもらいたいと思います。

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