AEDと東京マラソン(続報)
今日の午前中のAED納品時講習でもAEDで蘇生された話題がでていました。少しずつ詳細が報道されていますね。一部の報道によると「所属事務所の発表では立ち止まりストレッチをしようとしたとき、急性心筋梗塞による心室細動が原因」とありました。
下に記事をURLと共に転載しますね。
この記事内容から判断すると・・・
「すぐに蘇生が始まった」→CPRが開始された→脳や心臓などに血液が循環された→会話もできるくらいに回復、除細動の成功率が上がる
「すぐにAEDが使用された」=除細動は早いほど効果が高い。VFで除細動に成功した。
といったところでしょうか。
マスコミの報道はタレントさんに集中していますが他にも蘇生された方がいらっしゃるようです。良かったですね。こういう環境が確実に整いつつあるんですね。
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200903230042.html
22日行われた東京マラソンで、ランナーとして参加していたタレント松村邦洋(41)が午前11時半ごろ、15キロ地点手前の東京都港区の路上で倒れ、一時心肺停止状態になった。駆けつけた医師団の処置を受け意識を回復、都内の病院に搬送され、入院した。生命に別条はなく、言葉も交わせる状態に回復したが、1歩間違えば命にかかわるところだった。松村のフルマラソン参加は4度目。同マラソンには昨年も参加し、35キロ地点で時間切れリタイア。この日は東京MXテレビの番組の収録で、完走を目指し走っていた。
警視庁や東京MXテレビなどによると、松村はマラソンコース14・7キロ付近の東京都港区高輪2丁目のコース上を走っていた時、突然足が止まり、そのまま倒れ込んだ。赤い長袖シャツに青いジャージー姿。休日で偶然現場に居合わせた日本テレビの右松健太アナウンサー(30)によると、松村はぐったりした様子で口から泡を吹き、目はうつろで、顔も青ざめた状態だったという。同じく、近くで目撃した男性会社員(64)によると、松村は倒れたまま「全く動かなかった」という。
ほとんど時間を置かずに、自動体外式除細動器(AED)を持った大会スタッフ2人が駆けつけ、救急処置を始めた。当時、ランナーはコース上にほとんどおらず、沿道の応援もまばらだったが、そのうち、医師や警官、ボランティアら20〜30人が集まり、現場は騒然となった。救急車に運び込まれる際は青いシートで覆われたという。
倒れた当時、松村は心臓の拍動と呼吸の停止を指す心肺停止状態だったが、その後呼吸を回復した。AEDによる処置が早かったとみられる。心停止先行の場合は3分、呼吸停止先行の場合は10分を経過すると死亡率が50%を超えるとされるだけに、早い措置に助けられた。松村は都内の病院に搬送され、そのまま入院した。
松村が所属する太田プロの担当者によると、松村は集中治療室(ICU)ではなく、一般病棟に入院。意識ははっきりし、話もできる状態。現在は安静にしており、精密検査を受けているが、詳しい病状については23日にも発表するという。駆けつけた弟ら親族が病室で見守っている。
松村はこの日、東京MXテレビの情報番組「TOKYO BOY」の企画で同マラソンに参加していた。最初の5キロを54分22秒、次の5キロは42分12秒で走り抜けた。昨年も同番組の企画で走ったが、35キロ付近で無念の時間切れリタイア。今回を「リベンジ」と位置づけた松村は「今年こそ完走」と意気込み、番組のアシスタントディレクター(AD)も伴走していた。
マラソンは数年前に始め、今回が4度目。昨年7月、オーストラリアで開かれた「ゴールド・コーストマラソン」で初めて制限時間内にゴール、完走したが、この大会以外はリタイアしている。事務所関係者は「継続して練習し、スタート前の体調は全く問題なかった」と話しており、走行中に突然のアクシデントに見舞われたことになる。「リベンジ」するはずが、一転して、生命を脅かされてしまった。
(asahi.com 朝日新聞より転載)
“AEDと東京マラソン(続報)” に対して2件のコメントがあります。
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続報です。
朝日新聞の地元版の記事によりますと、国士舘大学のOBでEMT2名が自転車巡回中に通報を知って
1分ほどで駆け付けたそうです。
なお同大学にはEMT養成学科があり、OBも含む101名45チームで警戒をしていたそうです。
スバラシイ!の一言につきますね。
ただ、記事内で転載された新聞記事の中の『突然のアクシデントに見舞われた』は気になります。
AMIは決して突然のアクシデントではなく、徐々に詰まっていく過程がありますよね。
このことを重要視するべきだと心疾患経験者としては声を大にしたいと思います。
今回はたまたま助かったに過ぎません。
やはり日頃のケアが重要だということを改めて思い知らされる出来事でした。
コメントありがとうございます。
有事に備え、ボランティアで待機されてる方がいて救われたということも大切な事実だと思います。目標に向けて頑張るランナー、開催を支える裏方さん、頑張るランナーを救護でサポートする方、ランナーを応援する方…。
思いやりある社会がいいですね。