PALS 呼吸管理
PALS では ACLS よりも呼吸管理について重視しています。
小児の心停止は呼吸障害が原因で起こる事が多いためと考えます。
呼吸窮迫なのか、呼吸不全になってしまったのかの判断が重要です。
呼吸数増加、努力呼吸、鼻翼呼吸、陥凹・陥没呼吸が悪化すると、
呼吸数低下、呼吸音の低下、あえぎ呼吸、チアノーゼが見られるようになります。
まず、呼吸数毎分 60 回以上は異常と考えてください。
無呼吸とは 20 秒以上、呼吸停止した状態です。
さらに酸素飽和度(SPO2)が 95 % はなにかおかしいと思い、90 % では処置が必要です。
処置にはカニューレ・マスクでの酸素投与から体位保持などいろいろあります。
エアウエイには 2 種類あります。
Naso air way (NPA)・・・経鼻エアウエイ
Oral air way (OPA)・・・口咽頭エアウエイ
これらを用いて気道開通を試みる事も大事、手技の練習をします。
挿管の手技も練習します。
挿管チューブの太さは、
カフなし・・・年齢 / 4 + 4 mm
カフあり・・・年齢 / 4 + 3 mm
挿管チューブの深さは、
カフなし・・・チューブの径 × 3
カフなし・・・年齢 / 2 + 12 cm
臨床的には 4 つに分類し、その特徴、注意事項、治療を学びます。
上気道閉塞・・・クループ、アナフィラキシー、異物誤嚥
下気道閉塞・・・細気管支炎、喘息
肺組織(実質)病変・・・肺炎、肺水腫
呼吸調節の障害・・・頭蓋内圧亢進、中毒・薬物過量、神経筋疾患
これらの症状、特徴、治療をまとめてみて下さい。
PALS コースの準備は出来ました。
あとは物品を運び出すだけです。
毎回の事ながら、うちの廊下は障害物でいっぱいです。。。