ISLS
脳卒中初期診療 (ISLS : Immediate Stroke Life Support)の紹介です。
病院では脳梗塞が疑われる患者を受け入れたあと手早く検査・診断できる体制を整える必要があります。
ISLS コースの目的は、来院から 10 分間でバイタルサインを中心とした患者の全身状態を把握・安定を図り、来院から 25 分で神経学的評価と頭部 CT を終え、専門医による治療への橋渡しをできる医療者の養成です。
(1)搬入準備 発見→出動→搬送
(2)第一印象 患者到着
(3)来院より 10 分以内 気道・呼吸・循環の評価、大まかな神経学的評価
(4)来院より 25 分以内 発症時間や病歴・既往歴、神経学的評価、頭部 CT 撮影
(5)来院より 45 分以内 専門医による CT 読影
ACLS コース stroke の 「7 つの D」 と同じ流れです。
来院より 45 分以内の D を細かく勉強していくのが ISLS コースです。
ISLS コースでは、
1. 意識障害の評価・・・コーマスケール、評価の手順
2. 鑑別診断・・・他疾患との鑑別や注意点
3. NIHSS の評価・・・予後予測や頭蓋内出血のリスク評価、治療経過中の評価
(意識レベル、注視、視野、顔面麻痺、上肢の運動、下肢の運動、
運動失調、感覚、言語、構音障害、消去現象と注意障害)
4. 全身管理・・・気道・呼吸・循環、頭蓋内圧、痙攣、合併症の管理
5. くも膜下出血、脳出血の取り扱い
6. t-PA の使い方
7. 心疾患との関係
が学べるプログラムになっています。
NIHSS の評価がメインイベント!っと感じます。。。
ISLS のスケジュールは、
A 意識障害の評価
B 脳卒中スケール
C 呼吸・循環管理
D 症例提示
4 つのセクッションを 45 分間ずつでこなし、全過程 4 時間です。
ISLS コースは、脳卒中の専門医だけでなく、脳卒中の初期診療に携わる医師、看護師、コメディカルをも対象としています。
インストラクターマニュアルもしっかりした物が出来上がってきています。
興味がある方は是非、受講してください。
7 月 25 日は O 先生直々のコースです。
打倒 脳卒中!です(^^)/