脳出血の CT と MRI
ISLS のガイドブックを常に持ち歩き、時間がある時には読んでいます。
この本はやっぱりすごい!
見れば見るほど、内容の濃さが分かってきます。
あの情報量をあれだけにまとめるんだから・・・
インデックスを貼るページが多くなり、大事な所を見分けられなくなっています。
昨日の感動は脳出血の画像診断のところ。
コピーして CT / MRI 操作室に掲示しちゃいました。
脳外科医でない私にとって、いままでは大雑把な捉え方でした。
発症後 6 時間は CT、その後なら MRI でも・・・こんな程度。
出血後の赤血球の形態変化とヘモグロビンの化学変化により、MRI 信号強度と時間経過の組み合わせができるんです。
酸素結合型ヘモグロビン(オキシヘモグロビン)
酸素還元型ヘモグロビン(デオキシヘモグロビン)
メトヘモグロビン(溶血なし:metHB 溶血あり:free metHB)
ヘモジデリン
このように変化するヘモグロビンを特徴的な信号強度で、
急性期→亜急性期→慢性移行期→陳旧性に分類してありました。
CT T1強調 T2強調
急性期 high iso iso
亜急性期 (中心部) high iso-high low-iso
(周辺部) mild low high iso-high
(血腫周辺) low iso high
慢性移行期(中心部) low high high
(周辺部) low iso low
陳旧性 low iso low
すばらしい!
不謹慎ですが、症例経験がしたい。。。
週末、来ないかなぁ〜〜〜