マルチプルピニング

 全身状態の悪い人ほど転倒します。

 布団にひっかかり転ぶ、、、冗談で使うようですが本当なんです。

 

 骨折の形や転位の度合いによって手術法は変わりますが、牽引しながら徒手整復してみて決めます。

 もちろん出血などの影響も考えます。

 低アルブミン血症、貧血で 1ヶ月前内科的入院していた方です。

 庭先で転倒、家人の車で来院。

 大腿骨頚部骨折、、、即、手術しました。

 

 ネジ山がきってあるキルシュナー鋼線を少しずつ角度を変えながら複数本挿入し内固定します。

 今回は径 2.4mm を 6本使用しました。

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 術中、術後の出血は微量。

 今ではモリモリ食事を取られています。

 可動域訓練や荷重開始は少しゆっくりぎみですが、侵襲が少ない!

 傷も 3cmぐらいで済みます。

 ついつい選択してしまう手術法 マルチプルピニング です。

 右側が頭側、左側が足側です。

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 大腿四頭筋訓練も開始、創部の痛みも無く順調!

 はやく歩いて帰りましょう、、、(^^)

 

マルチプルピニング” に対して2件のコメントがあります。

  1. chujyo より:

    >侵襲が少ない…手術法 マルチプルピニング
    全身状態の悪い患者さんでも手術が可能…!!
    しかも歩行まで回復するとは理想的!!
    pudding先生の縫合☆きれい☆です❀
    傷口の小ささに、またまた、びっくり!!

  2. pudding より:

    chujyoさん
    コメントありがとうございます。
    はい、侵襲も傷口も少ない手術法です(^^)

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