わかります?
PEARS の準備が終りました。
場所の違う所での連日の PEARS なので、頭の中を整理しながら・・・
相変わらずのバタバタの外来、昨日はレントゲン診断しにくい 2症例がありました。
2時間目の体育の授業中、鉄棒から転落した小学校 2年生の男児です。
その後も授業をうけ、給食も食べてからの受診でした。
右肘関節周囲の腫脹と熱感、動作時痛を訴えていました。
正面像と側面像です。
どこが骨折しているか分かりますか?
上腕骨の顆上骨折です。
肘を伸展位にて手をついて受傷する事の多い、やんちゃ坊主達の骨折です。
この骨折は見逃すと合併症が 2つあります。
●Volkmann 拘縮・・・血行不全から筋の瘢痕・線維変性を起します。
●内反肘・・・整復不全により成長に伴って内反変形します。
これらに気を付け、治療方針を決めます。
転位が大きい時はキルシュナー鋼線で内固定する手術を行ないます。
この子のように、転位がない骨折は徒手整復を行ない、gips 固定をします。
分かりにくい骨折の時は健側、いわゆる反対側の同部位をレントゲン撮影します。
上腕骨の遠位端にある丸いくぼみが、この写真でははっきりしているでしょ・・・
やっぱり分かりにくいですね・・・すみません。
明日も分かりにくい骨折を紹介したいと思います。