解剖って?
解剖には、系統解剖、病理解剖、法医解剖の 3 つがあります。
さらに法医解剖は行政解剖と司法解剖に大別されます。
行政解剖は監察医によって行なわれ、行路者、水死体、自殺死体、災害死体などが対象。
司法解剖は大学の法医学教室で行なわれ、犯罪に関係ある死体を対象に死因、創傷、病変、兇器の種類、死後経過時間などを明らかにする事を目的にしています。
もちろん系統解剖は学生の時、2 年生の実習として行なわせて頂きました。
5 年生ぐらいの時は法医学教室にかわいがってもらっていて、ご遺体が入ると呼び出しがありました。
私の役目は一番簡単な腎臓を取り出す仕事でしたが、たくさんの変死体を司法解剖として経験しました。
時には警察のホットラインが 5 回線設置され、リアルタイムにひき逃げの同定をした事もあります。
手足をくくりつけた男女のご遺体を同時に判定した事もあります。
ドラマがあるんです。
一番感じたのは、ご遺体は言葉を持っているという事です。
そして、たくさんの事が分かります。
私をかわいがってくれていた教授は 1985 年の日本航空 123 便墜落事故に現地入りしていた法医学者。
いまはどこでご活躍になられているのでしょう・・・
医者になり研修医を経て大学院に入りましたが、所属が病理学教室でした。
大学病院でお亡くなりになった方々の病因解明、病態の把握を目的に行ないます。
簡単にいうとお世話になっている教室のお手伝いとして 4 年間解剖に立ち合いました。
あらためて考えると、専門でないくせにたくさんの解剖を経験している。
なんかすごい昔の話で、忘れていました・・・
勤務医として働いている今は、死亡診断書を書く事、警察の検死に立ち合うぐらい・・・
立場が違うと、医者でもいろいろです。
日曜日の朝からする話しではありませんでしたね・・・すみません。