小学生が心肺蘇生で父親を救う!!

 という素晴らしいニュースがありました。寝ているときに父親が突然心停止をおこし、救急隊の電話による指示に従って6年生の子が胸骨圧迫を開始。救急隊に引き継いで、一命を取り留めたというものです。すごいですね。

 

 つい先日、福井市内でボランティアの親子体験AED講習会を行いました。その際も、子供の参加者の行動力には目を見張るものがありました。子供って理解が早く、本能で行動します。

 

 心肺蘇生の教育をいつから始めるのか?AEDは何歳から使わせるのか?論議の的だと思います。心肺蘇生法は小学校3年生でも十分出来ますし、5年生ともなればAEDの使い方を簡単に憶えてしまいます。何より、命を守る大切さ、仲間を守るという意識をよ〜く理解してくれます。

 

 また、今回の小学生の行動以外に、消防のオペレーターの行動も賞賛すべきだと思います。状況判断を適切に行い、電話で指示をしてCPRをしてもらう。すごく大切なことです。この指示がなかったら、家族はCPRを行わなかったかもしれません。全てが良い方向に流れて継ぐことが出来た命。良かったと思います。

 

 これから社会全体が、このように良い方向に流れていくことを願います。


 

 

 先月31日、東京都内の小学6年男児が、就寝中に突然呼吸が止まった父親に対し、119番の指令室員の指示通りに心臓マッサージを行い、奇跡的に命を救った。
 東京消防庁は「大人でもパニックになる場面なのに、勇気ある行動」として、25日午前、本人を呼んで冷静な行動をたたえた。
 この男児は、東京都杉並区の区立済美小6年の室賀悠君(11)。
 寝室で寝ていた会社員の父、隆さん(42)がうめき声を上げて意識を失ったのは7月31日午前1時20分頃だった。隆さんはまもなく呼吸が止まり、妻の由佳さん(42)が119番。悠君は姉で高校1年の愛さん(15)と自室から駆けつけた。
 「心臓マッサージを教えます」。電話口の星智貴・指令室員(33)の呼び掛けに、由佳さんが「言う通りにできる?」と悠君に尋ねた。悠君はすぐにうなずき、隆さんの横に座った。
 由佳さんは「胸の真ん中を真下に押して」「1秒に1回より速く」と星さんの指示を伝えると、悠君は的確に胸を押し続けた。
 通報から4分後、救急隊が到着。隊員がマッサージを引き継ぐと胸の鼓動が再開し、隆さんは一命を取り留めた。搬送先の病院で突発性の心停止と診断されたが、隆さんは今では、病室で悠君らと笑顔で会話ができるまでに回復した。
 同庁によると、隆さんのようなケースでは、3分以上応急措置を施されないと致死率は50%に達する。「適切な措置がなければ命を落としたケースだった」。担当医師はそう話し、悠君をたたえた。25日朝、由佳さん、愛さんとともに同庁を訪れた悠君は「心臓マッサージは初めてだったけど、お父さんを助けられて良かった」とはにかんでいた。

小学生が心肺蘇生で父親を救う!!” に対して2件のコメントがあります。

  1. てつ より:

    はじめまして
    BLSインストをしている「てつ」と申します。
    室賀悠くんの話、本当によかったですね。
    昨夜もテレビに悠君とお母さんが出ていました。
    お母さんへのインタビューによると、最初はお母さんが電話を片手に胸骨圧迫を試みようとしたが、力が入らないので悠くんにお願いした―とのこと。
    mimimi先生のおっしゃる通り
    ?小学生でもCPRはできる
    ?119指令員との連携が重要
    −という点がよく分かるケースだと思います。
    小中学生からのBLS教育が、これからもっと普及するといいですね。
    ではまた!∠(^-^)

  2. dr_mimimi より:

     てつさん、ありがとうございます。

     初めてのCPR実践は怖いかもしれませんが、マネキンでの練習歴があれば、やってみようと言う気が湧きやすいかもしれません。やはり訓練は大事ですね。

     同じインストとして、がんばりましょう!

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