消火器の使用期限や酸素タンクの検査期限

 またまたYahooニュースからのネタで申し訳ありません。痛ましい事故が発生しました。駐車場に置いてあった消火器が破裂し、近くで遊んでいた子供が意識不明の重体。早く回復することを願うばかりです。
 
 消火器には耐用年数が記載されていますが、スクーバダイビングの空気タンクや医療用の酸素タンクのような、特に厳しい規制規制はないようですね。
 

 
 スクーバダイビングの空気タンクには、検査に合格した日が刻印されます。数年ごとに内部の腐食の視認検査、加圧したときに変形しないかどうかをチェックする検査を受け、合格しなければ使用を続けることが出来ません。医療用の酸素や窒素のタンクも同様です。
 
 ここで心配なのが、小規模の開業医などで使用しているタンクです。実はタンクの検査は、ガスを充填するときにのみチェックされます。ですから小規模医院で緊急用に用意してあるだけの場合は、使用経験がないまま検査期限を過ぎてしまうわけです。車検のように定期的に検査を受ける必要があるわけではなく、“ガスを充填する際に検査期限内であればOK”というスタンスですから、放置状態になってしまいます。使用をして、ガスの再充填をする際に検査してもらおう、、、と考えるわけです。
 
 まぁ、室内の環境の良い所に保管してあれば、Yahooニュースの消化器のように腐食が進む心配はないのかもしれません。でも、内容物は高圧のガスですから、十分に注意しましょう。ちなみに、うちの消火器と酸素タンク2本は大丈夫でした!
 

 

<消火器破裂>頭部直撃し10歳男児重体 大阪の駐車場

9月15日21時3分配信 毎日新聞

<消火器破裂>頭部直撃し10歳男児重体 大阪の駐車場
消火器が破裂し、消火剤が白く残る現場=大阪市東成区で2009年9月15日午後7時22分、小松雄介撮影

 15日午後4時50分ごろ、大阪市東成区中本4の駐車場で、放置されていた消火器4本のうち1本が破裂し、近くの自営業、翁長(おなが)良光さん(48)の長男宥之介(ゆうのすけ)君(10)=市立中本小4年=の頭部を直撃した。病院に運ばれたが意識不明の重体。消火器は約20年前から雨ざらしのまま置かれていたといい、内部は腐食していたとみられる。大阪府警東成署が、破裂した原因を詳しく調べている。

 同署によると、破裂した消火器はヤマトプロテック(東京都)製の粉末加圧式消火器(高さ55センチ、直径17センチ)で、主にガソリンスタンドや工場など業務用の大型。1989年に製造され、重量は10キロ前後ある。宥之介君が駐車場内で遊んでいた際、消火器の安全栓のピンを触っていたのを、一緒にいた同級生が見ており、その際に消火器が破裂したとみられる。消火器の胴体部は底が抜けた状態で約10メートル離れた駐車場に接する路上に落ちており、底も胴体部近くにあった。

 消火器は、駐車場を管理する50代の男性がかつて別の場所に設置していたが、不安になったため、90年ごろから、4本まとめて駐車場の北東隅の壁際に置いていたという。

 近くの会社社長の男性(52)は「大きな音がして、駐車場に行くと白い煙が立ち込めていた。男の子が頭から血を流してあおむけで倒れていた」と驚いていた。近くにいた市立中本小3年の男児(9)は「ドカーンという音がして、道路の上に消火器が転がってきたのが見えた」と顔をこわばらせていた。

 総務省消防庁によると、消火器の耐用年数は8〜10年。老朽化すると、内部で腐食が進み、破裂するケースがある。ヤマトプロテックの担当者は「8年を超えると交換をお願いしている。消火器が雨ざらしになることは想定しておらず、かなり腐食が進んでいたのでは」としている。

 現場はJR大阪環状線玉造駅東約500メートルの住宅街。【花牟礼紀仁、堀江拓哉、田中博子、茶谷亮】

消火器の使用期限や酸素タンクの検査期限” に対して7件のコメントがあります。

  1. billiken より:

    mimimi先生おはようございます。
    僕はこのニュースを見て、怒りが込み上げてきました。
    消火器は、使えば本当に安全で、簡単な器具の一つなんですが、一つ間違うと凶器になることは、以前からニュースや報道にもなったいるのに・・・。
    管理人の男性の不適切な管理、消防署の指導があったのかなかったのか。
    もし、消防署が見ていても何の指導もしていなかったら、管理人だけでなく、消防署にも責任があります。
    同じ消防署に勤めるものとして、消防署が適切な指導をしていて欲しいと思います。

    消火器の点検も、法令で決められ、6ヶ月ごとに点検をしなければなりません。
    「使用しないから点検をしない。」という方も多く見受けられますが、「使用しないから廃棄します。」と、いう方は少ないです。
    もう一度、安全に使うためにも、定期的な点検が必要であることを認識して欲しいものです。

    怪我をされ、重体の男の子には、早く回復されることを願います。

  2. れもん より:

    母が消火訓練を受けたのが数年前。その時、購入した消火器が我が家にもあります。
    しかし、点検なんてされていません。持ち主が点検依頼を何処かにするものなんでしょうか?
    消火器のどこに、使用期限が書かれていますか?あちこち触って、爆発したら困るので、教えていただいてから触る事にします。
    使用期限が切れてる場合は、どのように破棄すれば良いのですか?
    おそらく。母の記憶の中に、消火器の使用方法は残っておらず、触るのも危ないと思いますので、引き取り場所があるのであれば、教えていただきたいのですが・・・!
    あと・・・。消火器って、簡単に買えるものなんでしょうか?
    備えておけば安心。
    分かるのですが、これまた難しいトコロが見え隠れする事実。
    そして同い年の子を持つ母としても、心が痛むニュースでした。
    この事故にあわれたお子様の回復を願うとともに、消火器についても正しい取扱い方法など、市民に知識が広まっていく事を願っております。
    最近、町中では、消火器をよく目にします。
    二度と同じような事故が起こりませんように・・・。

  3. dr_mimimi より:

      billiken さん、ありがとうございます。点検の問題、なかなか難しいですね。AEDはここ数年で爆発的に設置施設が増えましたが、毎日の点検やパッドの使用期限チェックなど、まったく理解が得られていないところもあり、啓蒙活動が始まったばかりだと思います。

     消火器も消防さんの努力により普及しましたが、点検などはAEDと同じでこれから活動が必要になるのでしょうね。

     今回の事故の消火器は、工場やスタンド等で使う、業務用だったそうです。そういう業務用と聞くと、屋外など劣悪な環境でも大丈夫な印象を持ってしまいそうです。製品を販売する側も、購入者にちゃんと説明する義務が欲しいですね。

  4. dr_mimimi より:

    れもんさん、ありがとうございます。

     点検、廃棄は、販売店やメーカーにお問い合わせ下さい。。。と記載されていました。

     廃棄の際は、2500円ほどの費用がかかるそうです。一般のゴミ処分場では、引き取ってくれないそうです。メーカーや販売店への問い合わせ方法が分からない場合は、所轄の消防署にご相談下さいとありました。

     れもんさんの場合は販売店が分からないと思いますので、記載されているメーカーに連絡、あるいは消防さんに聞くのが良いかもしれませんね。メーカーによっては、買い換えの際に古い消火器を無料で引き取ってくれるところもあるそうです。次回からはそういったメーカーを選択して購入するのも良いかもしれませんね。

  5. billiken より:

    mimimi先生こんばんは!
    続報のニュースを見て、ますます怒りが・・・。
    消火器は、家庭用「1回使いっきりのもの」は使用期限が本体に確か明記されていますし、国家検定品ではありません。今回の業務用といわれるのは、国家検定品「耐用年数、点検方法などが、法令により厳しく明記されています。」
    昔は、自宅に置くのもこの検定品しかなかったので、不法投棄が多かったのです。
    今回のは、ガソリンスタンドを廃業したから処分に困ったって・・・。
    言語道断ですね。

    検定品には、車両用と、それ以外のものに分かれていますし、腐食防止用に、ステンレス製も今ではありますが、どんなに、「安全なもの」を作っても、それを使う「人」が、何もしなければ一緒ですよね。
    本当に、悲しい事故ですが、本当は「事件」かも知れません。

  6. billiken より:

    mimimi先生こんばんは!
    続報のニュースを見て、ますます怒りが・・・。
    消火器は、家庭用「1回使いっきりのもの」は使用期限が本体に確か明記されていますし、国家検定品ではありません。今回の業務用といわれるのは、国家検定品「耐用年数、点検方法などが、法令により厳しく明記されています。」
    昔は、自宅に置くのもこの検定品しかなかったので、不法投棄が多かったのです。
    今回のは、ガソリンスタンドを廃業したから処分に困ったって・・・。
    言語道断ですね。

    検定品には、車両用と、それ以外のものに分かれていますし、腐食防止用に、ステンレス製も今ではありますが、どんなに、「安全なもの」を作っても、それを使う「人」が、何もしなければ一緒ですよね。
    本当に、悲しい事故ですが、本当は「事件」かも知れません。

  7. dr_mimimi より:

    billikenさん、ありがとうございます。

     検定品には色々と種類があることは知りませんでした。そういえば、ガスを運搬している車の屋根の上に設置してあるのを見たことがあります。

     消火器に関する知識を、もっと強力に広める必要がありそうですね。

コメントは受け付けていません。

コース報告

前の記事

Go to Beach
ブログ

次の記事

セントレアまで