NIHSS の評価

 ISLS コースの要と感じた NIHSS の評価について一緒にお勉強しましょう。

 

 予後予測や頭蓋内出血のリスク評価、治療経過中の評価を行なう NIHSS の評価ですが、大きく分けて 11 項目(左右別にすると 15 項目)、まったく障害がないなら 0 点の 42 点スケールです。

 項目の順番をまもり、検査しながら記録する事、さらに患者を誘導しない事がルールです。

 (1)〜(11)の細かな項目と点数(0-1-2)を記載してみます。

 

 (1)意識レベル・・・・・・・・・・・・ 全体的な覚醒度(0-1-2-3)、質問(0-1-2)、従命(0-1-2)

 (2)注視・・・・・・・・・・・・・・・・・  左右への眼球運動(0-1-2)

 (3)視野・・・・・・・・・・・・・・・・・  四分視野の指数、両側同時刺激(0-1-2-3)

 (4)顔面麻痺・・・・・・・・・・・・・  顔面の運動の対称性(0-1-2-3)

 (5)上肢の運動・・・・・・・・・・・  左右上肢の麻痺(0-1-2-3-4)

 (6)下肢の運動・・・・・・・・・・・  左右下肢の麻痺(0-1-2-3-4)

 (7)運動失調・・・・・・・・・・・・・  鼻-指-鼻試験と膝-踵試験を両側(0-1-2)

 (8)感覚・・・・・・・・・・・・・・・・・  顔面・四肢・体幹に痛覚刺激(0-1-2)

 (9)言語・・・・・・・・・・・・・・・・・  絵カード、呼称カード、文章カードを使い表現(0-1-2-3)

 (10)構音障害・・・・・・・・・・・・  絵カード、呼称カード、文章カードを音読復唱(0-1-2)

 (11)消去現象と注意障害・・・ 視覚・触覚・空間に対する注意障害の存在(0-1-2)

 

 症例提示でも、搬入時の NIH Stroke Scale が全症例に記載されています。

 ISLS コースでは必ずこの評価を経時的に行ないます。

 

 ISLS コースガイドブックには、評価方法、実際の評価点数の状態、解説、注意点がそれぞれ記載されています。

 本当に丁寧に、細かく書かれています。

 これを発案し、まとめ、評価方法として記載した人はすごい!っと思います。

 

 監修は日本救急医学会と日本神経救急学会かぁ〜

 きっと几帳面、、、悪く言えば神経質な先生方なんだろうなぁ〜

 おおっと!執筆者一覧の一番上は O 先生だぁ!

 やばい!やばい!口を慎まなくては・・・

 だけど O 先生は几帳面???

 

NIHSS の評価” に対して2件のコメントがあります。

  1. 剱 岳子 より:

    いつもお世話になっています。
    剱コース剱 岳子でございます。

    几帳面・・・神経質・・・
    O教授からははるか遠くに存在する言葉ですね。ε-(ーдー)ハァ
    あ〜、イヤイヤ、お口チャック!チャック!!

  2. pudding より:

    劔 岳子さん
    コメントありがとうございます。
    >O教授からははるか遠くに存在する言葉ですね。
    そうでしょ・・・
    同じ意見でよかった!!
    ですが、本当に極め細やかな、親切丁寧なガイドブックですよ・・・
    まして白衣のポケットに入るし(^^)
    コース受講だけでなく臨床の場で使用できます。
    ありがとうございます。。。
    今週、カルガリーにおられる O 先生とメールしました。
    たそがれ時のカルガリーと診療開始時の日本でしたが・・・
    しかし O 先生はお忙しいですね・・・
    まあ、「亭主元気で留守がいい!」 状態かもしれませんが・・・

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