世界最速!!の消防車!?
私の勤めている会社では救急車やAEDを扱っているだけでなく消防車も扱っています。
消防車の製造販売が1番目の柱です。創業75年目なんですよ!
消防車には大量生産に向いた「標準車両」と使い手の立場で設計製造される「オーダーメイド車両」とがあります。私の勤める会社では年間60台以内しか製造販売できません。中小企業だからというのも理由でしょうけど、「人の命を救うために命をかける人のために」といった考え方があり、オーダーメイド車両を扱っているからです。
狭い道、広い道。高低差。配備される地域の特性。。。現場の事情は本当にさまざまです。
救急車も同じです。これからの救急車はもっと救急隊の立場で視線で納車されるべきだと思っています。
そういった意味では現場に応じて納車された「世界最高速の消防車」の記事を発見しました!
0-100を3.5秒、最高速310km/h 50ℓの水槽付き。そうです。
ニュルブルクリンクサーキットに配備された消防車です。日本の誇るGT-Rをベースに消防車に擬装されているようです。以下に記事を転載します。
http://response.jp/issue/2009/0818/article128418_1.html
欧州日産は14日、『GT-R』の消防車仕様をドイツ・ニュルブルクリンクサーキットに寄贈した。GT-Rはその俊足を生かして、ニュルでの車両火災の際に、現場へ急行する。
ニュルブルクリンク北コースは、1周20.8km。高低差約300m、コーナー数172という超難コースだ。自動車メーカーが開発テストの場所として活用するほか、お金さえ払えば一般ドライバーも走行可能。それだけに、事故や車両火災は日常茶飯事だ。
しかし、長く厳しいコースだけに、事故が起きても緊急車両が現場に到着するには時間がかかる。そこで、日産は、GT-Rをベースにした消防車を製作。ニュルブルクリンクに寄贈することにした。
GT-Rは、2007年10月の東京モーターショーでデビュー。3.8リットルV6ツインターボ(480ps、60kgm)に、独立型トランスアクスル4WDとデュアルクラッチ6速ATを組み合わせ、0-100km/h加速3.5秒、最高速310km/h(リミッター解除時)というパフォーマンスを発揮する。
GT-Rは発表以来、初の改良を2008年12月に受け、最高出力を480psから485psへ5psアップ。同時に足回りの設定も変更した。今年4月23日、GT-Rはドイツ・ニュルブルクリンクでタイムアタックを行い、7分26秒70という自己ベストラップをマーク。GMのシボレー『コルベットZR-1』が持つ市販車最速記録、7分26秒4に肉迫した。ニュルの消防車として、申し分ない性能だろう。
日産はGT-Rの消防車両開発に当たり、ドイツ・ボンに本拠を置くM&Mオートモーティブ社と協力。トランク内に消火システムと全長20mのホースを搭載した。さらに、後席を取り払い、50リットルの水タンクを配置。水もしくは消火剤は、20バールの圧力で噴射され、初期消火に対応する2分間分の容量を確保した。レカロ製バケットシートやロールケージも装着されている。
特別装備の追加により、車両重量は約200kg増加したが、欧州日産によると、「ニュルでのラップタイムは8分を切る」というから、超一級の性能に変わりはない。
歴代GT-Rはニュルブルクリンクで鍛え上げられてきただけに、GT-Rの寄贈は日産からのお礼と受け取れる。ニュルを走行する一般ドライバーにとっては、心強い「最速消防車」の登場だ。