人工膝関節全置換術の物品

 人工膝関節全置換術( TKA )がありました。

 大きな施設では毎週行なわれる様な手術で、もっともっと大変な手術が施行されています。

 でも、うちみたいな小さな病院にとってはビックイベントです。

 なんやかんやで TKA も 100例ほどになりました(^^)

 が、、、やっぱり気を張る手術です。

 外来は通常通り、、、

 ope 室では麻酔科の先生、私とスタッフ(手洗い 2名、器械出し 1名、外回り 2名)で行ないます。

 

 なんし、器械が多い手術です。

 一般的な外科手術の器機の他、TKA 用のシステムセットが必要です。

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 いつも必要な物しか、滅菌にかけていませんが、かなりの量です。

 作図を行ない、予定サイズの前後ワンサイズも用意しています。

 例えば[#5]と予定すると、[#4][#5][#6]に必要な器機を用意します。

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 同様に、[#4][#5][#6]の挿入物(本物)もあります。

 大腿骨側、脛骨側、膝蓋骨の 3種類必要です。

 さらに間に入れるベアリングインサートは、[#4][#5][#6]の大きさで、それぞれ厚みの違う物を用意します。

 っという具合で、すごい量の物品の数になります。

 そこに宇宙服を装備した人間が 7名、、、

 広い ope 室が狭く感じます。

 

 手術もうまくいき、昨日の麦ジュースはおいしかったです(^^)

 が、午前 5時、、、病棟の別の患者さんをお見送り、、、

 前回、ACLS 受講した 2名と心静止のアルゴリズム実行、、、

 ふらふら〜です。

 でも、今日の午後は大腿骨頚部骨折の手術が入っています。

 終わった後の麦ジュースを楽しみに、がんばりま〜す(^^)/

 

人工膝関節全置換術の物品” に対して1件のコメントがあります。

  1. billiken より:

    pudding先生こんばんは!

    失礼を承知で・・・器械トレーを見たとたん、『小さな町工場』と思いました。(^^;;
    でも、先生がOPをしている姿を想像すると、『麦ジュース』を傍らにおいて、OP終了後に、乾杯をしていそうな姿がどうしても、思い浮かんでしまいす(逃走

  2. pudding より:

    billikenさん
    コメントありがとうございます。
    『小さな町工場』・・・たしかに!
    細かい器具を入れれば 100以上です。
    アタシュケース、ジュラルミンケースに入れられてきます。
    怪我をした足を切るより、人工関節を入れるなんともない足を切るほうが緊張します。
    皮膚の切開をする時、いつも思います。
    「痛みを取るからね・・・」って、、、
    良く考えると、人を切ったりして捕まらないのは医者だけですもんね。
    責任を重く感じています。
    だから術後の管理をしてなんともないのを確認し、シャワーを浴びて、部屋でこそっと乾杯します(^^)
    ope 室の看護師さんもご覧になっておられると思います。
    1枚目の写真の 3つのトレー、なにごとに分けてあるか分かりますか???
    私は今日、写真を見て初めて分かりました、、、スタッフに感心しました(^^)

  3. ミーコ より:

    pudding先生、こんばんは。お久しぶりです。
    TKAの器械って本当に多いですよね!数多くの手術の中でも、器械を出す順番を覚えるのが至難の技でした。だいたいは覚えたけれど、ピンの種類が多くて、抜き差しのところでよく「このピンでしたっけ?」と聞いていました。それに使用する器械はこれだけじゃないですよね〜。トライアルの器械がなんとも多い。あらかじめどのサイズを使用する予定なのかわからないとすぐには出せないし。大雑把にいうと右が脛骨、真ん中大腿骨、左は膝蓋骨に使用する器械でしょうか。なんとも懐かしい。
     私が経験した手術が長引く一番の理由はアライメントが上手くいかないことです。アライメントが適切じゃないと手術が終わらないですしね。先生方が落ち込むのもこのときでした。
     でもope室Nsにはこのあとの作業も大変。器械は重いし、多いし、不注意な人が洗浄すると骨片が残ったままだし、器械の一部がなくなっていても気づいていないし…。記憶に残る最もしんどい手術の1つがTKAです!

  4. pudding より:

    ミーコさん
    コメントありがとうございます。
    >右が脛骨、真ん中大腿骨、左は膝蓋骨に使用する器械
    大正解です!!!!!
    こうやって分類していたんだなぁ〜〜〜って感心しました。
    >器械を出す順番を覚えるのが至難の技でした
    そうですか?
    必要な物を必要なタイミングで・・・大きい問題はないと思うのですが、、、
    >アライメントが適切じゃないと手術が終わらない
    その通りです。
    アライメントが全てです。
    >ope室Nsにはこのあとの作業も大変
    本当、頭が下がります・・・
    まあ、戦場の野戦病院状態になりますからねぇ〜
    スタッフに感謝しています。
    先日の TKA の患者さん、今日は CPM 80度までいきましたよ(^^)
    順調、順調(^^)

  5. ミーコ より:

    pudding先生、元ope室Nsとして「言い訳」しちゃいます!
    >必要な物を必要なタイミングで・・・
    みんな先生方は同じことをおっしゃいます。でもいろいろな手術に入って忘れた頃に行う手術(施行例が多いと別なんですけれど)は、結構辛いんです。それに数多くこなす術式の中の1つ過ぎないこともある。その術式に向き不向きもあるし。たとえばマイクロ操作が苦手な看護師もいるし、TKAみたいに器械を組み立てるのが苦手な看護師もいる。先生方のスピードに合わせて器械を出すのが苦手な看護師もいる。その術式に不慣れな看護師は必要以上に緊張する。器械が思うように出てこなくても不思議に思わないでください。
     私はTKAが苦手でしたし、大学病院でもそんな看護師は多かったですよ。私の場合、アライメントのとり方とそれに対応する器械が理解できたとき順番を覚えることができました。業者からもらったパンフレットをみてやっと理解できたといったところ。ましてや器械出しなんぞしたことのない外回りの看護師なんか手術がいまどうなっているのか理解できていないのは珍しくない…。って語ると呆れますかねぇ?
     器械に触れることが少ないと器械出しの手順を覚えるのは難しい。TKAの器械は他の術式の器械に比べて組み立てが多いですから。ピンの使いどころを忘れるのは私の「天然ボケ」なんですけれどね。
     でも本当に緊張するし、疲れるのは先生たちですよね。業者が主催する手術体験でγ、THA、TKAを模造の骨で練習したときは「先生ってほんとたいへんだなぁ。手術が上手くいかなくてもへたくそなんて思わないでおこう。」なんて、なぜか上から目線で考えました。ましてや本物相手に骨削る時は失敗できないというプレッシャーがある。(これが一番大きいと思う) でも、器械が上手く出てこないでも怒らないでくださいね〜。ますます器械の出が悪くなっちゃいますよぉ。。。…以上、元ope室Nsの言い訳でした!

  6. pudding より:

    ミーコさん
    コメントありがとうございました。
    じっくりムンテラして、やっと決心が付いた患者さん。
    それも怪我ではなく贅沢な手術。
    絶対に失敗はありえないのが人工物の挿入手術です。
    うまくできてあたり前!
    うまくできたつもりが感染!
    Dr もいろいろなリスクを背負っています。
    器械出し、、、確かにあれだけの物品を必要なタイミングで出すのは大変だと思います。
    しかし、私達、整形外科医の背負っているものも大きいんです。
    患者さんには言い訳できない手術です。
    とにかく日常生活動作の獲得が一番大切な事、、、
    っというのが出頭医の言い訳です。
    それと、手術はリズムが必要です。
    うまくいっている時はリズムが狂っても調整可能ですが、うまく行かない時ほどリズムを求めてしまいます。
    情けないかもしれませんが、本当に求めてしまうんです!
    だから、ついつい怒ってしまう時があります、、、許してください。
    余談ですが、、、
    大きい病院や大学だと Dr 3人が手洗いするでしょ・・・
    2番手、3番手は楽チンです!
    やっぱり出頭医のストレス、責任は計り知れないものがありますよ(^^)

  7. ミーコ より:

    とってもわかります!そのストレス。経験上、pudding先生のおっしゃるとおりです。ope室Nsもそれがわかると、できるだけのことをしようって思うんです。手術において一番大事なのはチームワークですよね!お互いを思いやれると本当に手術も上手くいくんです。それが本当に理解できるようになったのは手術室に配属されて何年もたってからのこと…。ope室Nsとしての役割を理解できたのも、そのときだったかなぁ。

  8. pudding より:

    ミーコさん
    コメントありがとうございます。
    腰麻下の手術で「痛い、痛い」っと言われれば、ドキドキします。
    血圧が下がれば、こっちの血圧も下がりますよ。。。
    ope 室は特別な環境です。
    この特別な環境で頼れるのは、スタッフです(^^)

  9. すっかりレスのタイミングを外したOR勤務のめっつぇんです。

    pudding先生からのクイズは、実は答えがわからず、、、
    だってやったこと無いんですもん。

    うちは総合病院なんですが、半ば整形専門病院みたいなところで、整形外科だけはチーム制で動いています。私の担当は脊椎。もう5−6年になるでしょうか。

    人工物のオペはTHAはTKAは未経験。THAにしてももう何年もやってませんから、いきなり器械出ししろっていわれたら無理です(^^ゞ

    ミーコさんもおっしゃってましたが、手術室の看護師って外科系の全部の科を担当するもんだから、術式の数、5−600。午前中は耳鼻科で午後は婦人科とかめまぐるしくあれこれやるもんで、どうしても好き嫌いというか得意・不得意はできちゃいます。

    やっぱやらないオペはどんどん嫌いになっちゃいます、、、、

  10. pudding より:

    めっつぇんばーむさん
    コメントありがとうございます。
    脊椎手術専門直介ですか!
    かっこいい!
    脊椎の手術は大きく開く事もありますが、たいてい術者しか見えない術野。
    進行状況が分かりづらく、神経使いますね・・・
    全科で 500〜600 もありますか!
    同じ手術でも先生によって使う器具やタイミングも違いますし・・・
    大変ですね、、、ミーコさん、めっつぇんばーむさん、そして ope 室の Ns のみなさん、、、安易な事を申しましてすみませんでした。
    実は今日、大腿骨頚部骨折の手術が入りました。
    午後からやります・・・あれっ?今日は祝日です(^^)
    スタッフに感謝の言葉を伝えたいと思います。

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