焼き鳥の串

 福井の人々にとって、焼き鳥は日常生活〜お祭りに欠かせない一品のようです。

 福井県外における焼き鳥のイメージと言えば、オヤジ、酔っぱらいサラリーマンが屋台で喰う、、、といった非日常的食品だと思います。

 

 福井では普通に食卓に並び、祭りがあれば必ず屋台が出て、幼稚園、保育園などの行事でも必ず出てきます。おそるべし、焼き鳥。

 

 怖いのは、その串ですね。先が尖っていますし、串から肉を抜き取るには結構な力が必要です。大人には問題ありませんが、子供は危険。幼稚園祭りなどで歩きながら食べている人を見るとぞっとします。

 

 幸か不幸か、約10年間のうちで串が口の中に刺さったと救急部で診察した小児は2名だけ。しかも軽症で、経過観察だけで済みました。難しいのは
1,どれくらい深く刺さったのか?
2,中に何か異物が残っていないか?
ですね。成人ならともかく、泣いて暴れる小児の口の中を診察するのは大変です。

 

 そんな事故を自分で起こしてしまったら???
1,慌てて引き抜いたりせずに、口の中にどれくらい入っているかを確認する。
2,実際の串(棒など)と、折れていないか確認できる同じ物の両方を持参。

 

して頂けると助かりますね。どれくらい刺さったのか予測がしやすいですし、どのような処置をするか判断の材料になります。

 

 まぁ、それよりも予防を重視して下さい。ちゃんと座って食べる。歩きながら食べさせない。焼き鳥の肉をくわえて串を力任せに引き抜こうとするとけがのもとです。肉を固定した状態で串を回転させれば簡単に引き抜けます。串の先端から肉をかじるのではなく、串の横からアプローチすれば外画を防ぐことが出来ます。

 

 ちょっとした気配りで、子供の怪我を予防することが出来ます。福井県以外では非日常的な内容かもしれませんが、焼き鳥に限らず色々なことで子供を守ってあげてください。

焼き鳥の串” に対して3件のコメントがあります。

  1. kana より:

    以前、園児が転んで綿菓子の割り箸がのどを貫いて
    頭蓋内に刺さった事故がありましたね。
    歩きながら、、、本当に危険です。まずは予防が大切ですね。
    待合室でストロー付きジュースをくわえたまま歩いている子、
    あめ玉を口に入れたまま走り回っている子、
    子供にも親にもついついきつく注意してしまいます。

  2. みたらし団子 より:

    子供へは、危険の予防!
    ですね・・・。
    痛い思いをした事がない子の作成・・・。
    難しいところです。

  3. dr_mimimi より:

    kanaさん、みたらし団子さん、ありがとうございます。

     そんな事故もありましたね。子供は痛い目に遭いながら、しても良いことと悪いことの境界線を学んでいくと思います。それを体験させるのに、何処までを許容範囲とするか。。。難しい所ですね。

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