ギランバレー症候群

 ギラン・バレー(Guillain-Barre)なんて病名、聞いた事あるけど・・・の方が多いと思います。

 

 ギラン・バレー症候群は、、、

 感染源に対する抗体が誤って自己の末梢神経を攻撃してしまう自己免疫応答により、

 ウイルスなどに感染してから 1〜2週後、下肢筋力低下から始まります。

 徐々に上肢、呼吸筋、顔面筋、嚥下筋が障害されていく多発神経炎です。

 疼痛、しびれ感の自覚症状があり、左右対称の弛緩麻痺、腱反射は消失。

 数週で麻痺はピークに達し、人工呼吸器を使用しなければならない状態になるまで悪化します。

 しかし、数ヶ月で自然回復するものが多いです。

 筋萎縮が強い症例では後遺症を残す事があるので、血漿交換療法や免疫グロブリン大量静注を行ないます。

 もちろん、運動麻痺がある時の全身管理、合併症の予防、リハビリは重要です。

 闘病生活(?)、、、症状は激しいわりに結構よくなるイメージがあるのになぁ・・・

 自律神経障害が強く出たのかもしれません。

 

 カンピロバクター、EB ウイルス、マイコプラズマ、、、ちまたでよく聞く感染症後の発症。

 、、、っということは誰にでも起りうるという事です。

 ウイルス感染以外にも化学薬品の中毒やアレルギーが原因の事があるんですよ。

 新型インフルエンザが流行るであろう今年の冬、、、気を付けなくては・・・

 新型インフルエンザのワクチンは 7 月中旬にはできそうだと WHO は言っていました。

 まだかなぁ〜〜〜

 

ギランバレー症候群” に対して2件のコメントがあります。

  1. れもん より:

    先を越されました〜!!早いですねぇ。。。私が、今夜、ブログに書こうと思っていました〜!!
    でも、pudding先生のブログの方が、皆さん見ていただけるので。。。
    私の母の親友が、10年前、ギランバレー症候群で亡くなりました。私が破水して入院するって時に、告別式で母は実家に不在でした。妊婦は、お葬式はNGとされる某地方。お線香をあげに行ったのは、子供を出産してしてからです。(里帰り出産しなかったんです。)
    一人娘の、彼女の子。
    私とひとつ年が下の一人っ子。
    幼馴染でした・・・。
    ギランバレー症候群。は、この時、まだ、治療方針が定まらない病気で、診断がつくまでに数か所の病院に転送されました。そして、予後不良とされていた診断。とにかく、あらゆるところからの情報を取り寄せての治療だったと聞いています。
    予定日間近の私は、お見舞いにも行かれませんでした。ただ、予後不良と知っていた私は、母に伝え、少しでも長く時間を過ごすようにと伝えました。なので、スピーチカニューレを入れられ、話す事が可能なら話し、ダメなら、筆談で時を過ごしたようです。発症直後は、歩けないという現実を、疲れだと思っていたようで、お家で寝ていたようです。。。イザ、異変なのだと感じた時は、立つ事も出来なかったということでした。
    息を引き取った時。
    「今後の治療のために、解剖許可をして欲しい」と、突きつけられた遺族。幼馴染は、他に、同じ思いをする人を少なくしたいと承諾したと話していました。が、泣き崩れていたと聞いています。人のために、傷を作った・・・と。
    10年の月日。
    早いのか、遅いのか・・・。治る病気と扱われているのを、私は、数か月前に雑誌で知りました。驚きです。
    私たちは、そういう、死の提供をしている人もいるって事を、知るべきですね。。。。
    なんとなく、忘れているところです・・・。
    そして、母も、彼女が居ない生活を悔やむ事もあります。
    旅立つ人と、残される人・・・。
    生命は、いた仕方ないことだけれど、人の存在って、大きなものなのだと感じています。
    大切に、していきたいと思っています。

  2. pudding より:

    れもんさん
    コメントありがとうございます。
    人の存在、、、大切にしていかなければならないことです。
    大切な出会い、、、大切な人、、、そして別れ、、、
    最近、つくづく思います。
    医者として働き始め、さらにこの仕事を始めて、、、とくに思います。
    私も大切にしていきたいと思っています。
    宇宙の誕生からすると、今はほんの一瞬。
    この一瞬に生かしてもらっているだけ、、、
    一瞬を少しでも輝いていけたら・・・っと思っています。

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