急性アルコール中毒
アルコールを摂取すると生命維持にかかわる脳の中枢部分まで麻痺させてしまいます。
そのため呼吸機能や心拍機能を停止させ、死に至ってしまう事があります。
名古屋の大学生が合宿中に急性アルコール中毒で亡くなった、、、なんか久々に聞いた死因です。
外病院の当直をしていた時でした。
若い女性で、意識もなく、時々呼吸が止まるし、、、びびりまっくった覚えがあります。
点滴、バルーンカテーテル留置。
翌朝、けろっとして退院しましたが、診ている方にとっては眠れない一日でした。
急性アルコール中毒は、エタノールによる脳の麻痺が原因であり、その症状は摂取したエタノールの量と血中のエタノール濃度に比例します。
あくまでも血中のアルコール濃度、つまり飲んだアルコールの量に比例し、誰でもが陥る急性中毒です。
飲酒開始から血中アルコール濃度の上昇までには時間差があり、血中アルコール濃度がピークに達するには飲酒後30〜60分の時間がかかります。
通常、飲酒すると「ほろ酔い期」「酩酊期」「泥酔期」「昏睡期」という順で、徐々に血中アルコール濃度が上がるので本人も酔ってきたという自覚があります。
また、飲みすぎると足元がふらつく、吐き気がするなどの症状も出るので自分自身である程度は飲酒量をコントロールできます。
短時間で大量の酒を飲むと、酔っているという自覚なしに危険な量のアルコールを摂取してしまい、「ほろ酔い期」「酩酊期」を飛び越えて一気に「泥酔期」や「昏睡期」に到達してしまう、、、これが急性アルコール中毒です。
予防は、、、
●飲み始めの30分程度は意識的にゆっくり飲むように心がける事。
●空腹時はアルコールの吸収が早まるので蛋白質や脂肪分を含んだつまみを食べながら飲酒する事。
●一気飲みはせずに、他人にも強要しない、酒の強さには個人差があるので、自分のペースで飲む事。
勢いあまって・・・気を付けましょう!
病院のデイケアでは夏祭りのイベントがありました。
残念ながら、お酒なしのお祭りでした。