こんにゃくゼリー判決

 ようやく、こんにゃくゼリー判決が出ましたね。数日前からYahooニュースで「17日に判決予定」というニュースがあり、この話題に対する関心の高さを示していました。
 
 おさらいすると、祖母が1才の孫に凍らせた蒟蒻ゼリーを与えて窒息、死亡。その責任を蒟蒻ゼリーのメーカーであるマンナンライフにあるとして裁判を起こしたもの。
 
 まぁ僕の個人的な意見はさておき、判決内容よりも周囲の意見の方が気になっていました。Yahooニュースにおける「この記事へのコメント」では、
 
最初の事故の時に改善したし、注意事項を読まずに半解凍で1歳児にあげた保護者の責任!
そう思う  2万5497件
思わない     388件
 
完全な言いがかり。1歳児にそんなもん喰わせる方が悪い。
そう思う  9845件
思わない   64件
 
被害者は子供であって、保護者ではない。保護者も間違いなく加害者。
そう思う  6930件
思わない   40件
 
凍らせて与えたら、蒟蒻ゼリーでなくても詰まるよ。損害賠償は企業ではなく、与えた祖母。。。
そう思う  5438件
思わない   97件  
 
 と続いていきます。周囲の人間が子供を守ってあげなければならない。それを分かっている人が大多数という結果が出ていますね。
 「蒟蒻ゼリーという危険な食べ物を無くす事こそが、子供を守ることである」そんな意見も耳にしたことがありますが、そもそも蒟蒻ゼリーは子供用の食品ではありませんよね。また、それを言うなら、圧倒的に窒息の原因となっている餅を日本から消し去る必要が出てきます。
 
 もしかしたら、家族はちゃんと分かっているのかもしれません。でも、子供を見てもらっていた家族である祖母を責めることが出来ない。でも誰かを責めたい。そうしなければ自分たちが押しつぶされてしまう。。。そんな意識が、企業を訴えたのかもしれません。
 (余談ですけど、医療訴訟では、そういう言いがかり的な、心理的なものが多いんですよ)
 
以下、Yahooニュースより

死亡1歳児の父「企業責任で防げた」こんにゃくゼリー判決

産経新聞 11月17日(水)14時49分配信

死亡1歳児の父「企業責任で防げた」こんにゃくゼリー判決
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子供や高齢者に注意を促す警告が書かれているマンナンライフの「蒟蒻畑」(写真:産経新聞)

 「判決には納得いかない。控訴したい」−。判決後、原告の父親(38)は産経新聞の取材に、言葉を絞り出すように語った。こんにゃくゼリーの死亡事故をめぐり、神戸地裁姫路支部が17日に出した初の司法判断は「棄却」。消費者庁も危険性を警告する中、企業責任を追い続けた両親の思いは、司法には届かなかった。

【表でみる】企業における消費者対応体制に関する実態調査

 この日、法廷に姿を見せなかった父親は、棄却判決に対し「製品についての議論が十分できていないと思う。息子と同じような事故がまた起こるのではないか」と不安を募らせた。

 また閉廷後に記者会見した原告側の土居由佳弁護士も「製造元の対応のまずさを指摘しているのに、棄却したのは不当。判決が消費者庁などの対応に悪影響を与えてしまう恐れがある」と悔しさをにじませた。

 「不慮の事故ではなく、企業努力で防げたのではないか」−。

 わずか1歳の息子を亡くしてから、父親はずっとそう思い続けてきたという。事故後いったん製造を中止していたマンナンライフは、約1カ月半後に「対策をとった」として製造を再開。しかし父親には、形状がほとんど変わっていないように感じられた。

 「事故の再発を防止できるとは思えなかった」と両親は提訴。窒息事故をめぐる別の訴訟ではいずれも和解が成立し、今回の訴訟でも裁判所は和解を勧めたが、父親らは「今後も事故が起こらないよう、製造中止に追い込みたい」と企業責任を求め続けたため企業側が和解に応じず、初めての“司法判断”となった。

      ◇

 マンナンライフの話「公平、冷静な判決に感謝したいと思います」

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