成長期 野球肘内側障害
成長期は骨端線開存があり関節全体が脆弱な骨端軟骨で覆われています。
その肘内側部に投球による過度な外反ストレスが加わった場合には、
上腕骨内側上顆下端の骨端障害や裂離損傷
上腕骨内側上顆の骨端線閉鎖不全や骨端線離開 が起こります。
硬式野球セカンドの中学1年生、内側上顆の裂離損傷でした。
症状は投球動作や投球後の肘関節痛、肘の屈曲伸展不全、
2週間のギプス固定、約1ヶ月投球休止、骨端部には集束型、周囲筋腱膜には拡散型のShockwave療法を行いました。
2ヶ月目は軽めの野球、3ヶ月目は外野手、4ヶ月目にセカンド復帰、大きな痛みはなく可動域も獲得され、尺骨神経のトラブルもありません。
投球開始からearly cockingに至までに良好なアライメントを保持したままTop positionを取り適正な重心移動をするよう再発予防も指導しました。